決して少なくはない呼吸器病の数々。
風邪に代表される感染性の呼吸器疾患もあれば、喘息などのアレルギー性肺疾患などもあります。
医師であっても、当然これらの病気全ての知識を持っているわけではありません。

しかし、さまざまな呼吸器病がある以上、それに特化した知識を持っている医師の存在も、社会や医療業界にとって必要不可欠なものとなるはずです。

「呼吸器専門医」になる為の条件

一般社団法人の日本呼吸器学会では、これら呼吸器に関連する疾患に特化した知識等を有する医師を「呼吸器専門医」として認定しています。
他の専門医と同様に、学会が自由に認定しているのではなく、意欲を持つ医師が認定試験を受け合格することで、専門医と名乗ることができます。

呼吸器専門医の資格を取得するには、認定申請を行わなければいけません。
申請資格を有しているのは、日本呼吸器学会の会員のみ。
この学会は特定の医療施設を認定しており、認定申請を行うためには、その施設において呼吸器病学の臨床研修を受けている必要もあります。

また、臨床呼吸機能講習会と呼ばれる講習会が実施されているので、それも受講していなければいけません。
過去に受講していても申請資格として認められますが、まだ受講していなければ、資格取得のために講習会に参加することが必須となります。

このように幾つかの条件がありますが、これらの条件を満たし申請書などの提出書類を送付することで、受験資格を獲得。
あとは、指定された日時に、日本呼吸器学会の実施する専門医試験を受け、合格すれば資格を取得することができます。

合格率は毎年80%超だが年に1度しか試験がない為、油断は禁物

試験は一般問題と実地問題によって構成されており、年に1度行われます。
ちなみにですが、合格率は毎年80%超。
受験するための申請資格が厳格に設けられているため、受験する医師たちは呼吸器疾患の分野に関する深い知識を有しています。
それを考えれば、当然の合格率と言えるのかもしれません。

ただ、残りの2割ほどの受験者は合格することができていないため油断は禁物。
対策を練った上で臨まなければ、また1年間、資格取得のための時間を過ごさなければならなくなるでしょう。

また、呼吸器専門医は、一度取得して終わりではありません。
5年ごとに資格審査を受け、それをパスしなければ専門医の資格を失効してしまうのです。

それだけに高い価値を持っているとされる専門医。もちろん、転職時にもこれが大きな威力を発揮します。
履歴書の資格欄に記載されているのといないのとでは大違い。
スキルアップやキャリアアップはもちろん、収入アップの面でも寄与してくれるでしょう。